生き方再確認

「いろんな生き方にふれてみたい。」その思いから始めました。

子どもの貧困対策としての”フェス”

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理解推進事業について

8月6日に港区子どもの未来応援フェスタに行ってきました。

2部構成で企画されており、1部はトークセッションでゲストに優木まおみさんと権東勇介さんを迎え、学生と校長先生、港区長の5人で子どもの時代の夢について話し合われました。2部は会場に3つのブースが設けられ、子どもや保護者それぞれが楽しめる企画となっていました。

 

本イベントは港区主催で「子どもの未来応援施策理解促進事業」の枠組みで実施されました。理解促進ということで事業目的は、もちろん「子ども施策に関する理解を推めること」にはなりますが、今回実際に行われたものはもう少し大きい目的感が感じられました。一般的に子どもの貧困対策施策といえば、貧困状態にある子どもやその家庭に対しての何かしらの支援や給付の施策になりますが、港区はその施策と子ども全般の施策をうまく連動させようとしてる感じがします。つまり、啓発事業を行うのであれば、子どもの貧困問題についての当事者や支援者、有識者の声を届ける企画が一般的ですが、今回はあえて子ども全般を目指したと思われます。

 

その意味では、子どもの未来応援フェスタという「フェスタ」を行政がしようとするのは挑戦的な試みだと思います。本当に届けたい子どもを想定しつつ、でも、すべての子どもが参加できる企画。当日設けられたブースは、大学生のボランティアが一緒に進路について相談に乗ってくれるブースであったり、保護者がくつろぐことができるブースであったり、子どもと保護者一緒に楽しめるブースであったりと、夏休みの時期に必要としているかもしれないニーズに応えようと考えられた企画がありました。

 

フェスから学ぶこと

2年目のこの事業で当初の企画では、港区の子どもの実態の調査提言を行おうとしていたと伺いました。今年度に入り具体的に話を進める段階で、港区の職員が「フェスタ」をやりたいと言ったことが、学生中心でつくる事業となり、子どもや保護者目線で夏休みにしたいことしてほしいことを形にしてみようとする事業となり、今回の「子どもの未来応援フェスタ」になったと想像します。

 

私が住む八王子では今の段階ではできないだろうなと思って、今回の企画にはその点で勉強になりました。もちろん手探りの状態で始めたこの「フェス」ではたくさん課題も出てきました。子どもといっても、それぞれの年齢層で必要なこと、忙しい時期、憧れなど細かく見ていけば、トークセッションもブースももっと楽しいものができるのではないかと。でもそれはあくまでも今回はじめて実行したことから得た課題であって、啓発活動としてフェスをすることの可能性を感じられたことや、行政と学生が対等な関係で企画できたことが大きな一歩だと思います。

 

<参考リンク>

港区の今年度事業予算についてはこちら。

www.city.minato.tokyo.jp

子どもの未来応援フェスタについての紹介HPはこちら。

www.city.minato.tokyo.jp